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日中戦争(昭和12/1937)
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作詞 松村又一
作曲 草笛道夫

あの国境の夜は更けて
吹雪ぞ募る丘の上
一人歩哨の銃執れば
我が身に熱き涙あり

想えば去年の春四月
桜の花の咲く下で
身の上話語りしも
永久に帰らぬ思い出か

友はその時しみじみと
僕には父も母も無く
残るは妹ただ一人
もしも戦死のその時は

僕に代わりて妹の
行く末よろしく頼むぞと
僕のこの手をしっかりと
涙ながらに握りしが

不法越境不意打ちに
拒みかかりし戦いに
衆寡敵せずああ遂に
無念や友は斃れたり

仇はついに討ちたれど
広野の土に物言わぬ
友の墓標を眺むれば
何で泣かずにいられよか
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