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日中戦争(昭和12/1937)
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作詞 紫室代介
作曲 佐藤富房

男子度胸は鋼の味よ
伊達にゃ下げない腰の剣
抜けば最期だ命を懸けて
指も指させぬこの守り

流れ豊かな黒龍江に
岸の茂みが我が住処
水を鏡に髭面剃れば
満州娘も一目惚れ

可愛い背嚢枕の側に
今朝は開いた名無し草
千里続いたこの流砂
国の光で花が咲く
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作詞 佐藤惣之助
作曲 細川潤一

戦い止んで長城遥か
月は輝く穂草は靡く
露営のランプもいつしか消えて
軍馬の寝息もの微か

眠れぬままに軍刀取りて
明日の戦い楽しみながら
歩めば月もいよいよ冴えて
勇士の心風清し

戦友も寝たか草木も寝たか
歩哨ばかりの静寂天地
思えば胸もいつしか迫り
大喝一声吟ずるは

ああこの天地この山上に
明日は屍を曝そとままよ
魂魄永く武勲を留め
神州男児の名を挙げん
作詞 賀来琢磨
作曲 河村光陽

大きなお荷物重たかろ
泥濘歩いて疲れたろ
第一戦はもうすぐだ
お馬よ頑張れはいどうどう

お背なのお傷が痛かろな
僕のあんよも豆だらけ
一緒にお薬付けようね
お水も欲しいな飲みたいな

戦線遥か幾千里
風の吹く日も雨の日も
日の丸の旗の行く所
お前は黙って付いてきた

目指す陣地へ行ったなら
干草あげよう水飲まそ
故郷の便りを読みながら
今夜はゆっくり休もうね
作詞 島田声也
作曲 長津義司

元気でいるか我が戦友よ
国境護る俺は今
北満嵐を身に受けて
広野の果てに愛国の
胸の血潮を湧かせているぞ

覚えているか去年の秋
故国の港立つ時に
秋水三尺日本刀
生きて再び帰らじと
柄を叩いて言ったじゃないか

灯り影で書いたこの手紙
故国の空へ届いたら
言伝頼むぞお袋に
大君に捧げたこの命
花と散る日が待たれてならぬ
作詞 高橋掬太郎
作曲 古関祐而

花と散る気のますらおの
無事を祈るも国の為
千人針に真心を
込めて私は送るのよ

赤い夕日の丘の上
勝って兜の汗を拭く
ああその時の一服に
喫んでおくれよこの煙草

僕は送るよ日の丸を
敵の陣地を取った時
この旗立てて下さいと
書いた手紙も添えてある

国の護りのつわものに
送る銃後の熱誠よ
若きも老も幼きも
同じ思いの慰問品
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